おいしい読書

アイダサキ『サイメシスの迷宮』シリーズの「イチゴミルクの飴」[おいしい読書017]

ミナミ

子供の頃はよく食べていた「」「キャンディ」のたぐい

関西ではおばさま方が「あめちゃん」と呼んでポーチに入れたりしていますが

でも大人になるにつれて、食べる機会が減るもののひとつでは? 子供頃食べたキャンディ。今でも売っていたりしますので、久々に食べるとすごく旨い! ものです

「サイメシスの迷宮」シリーズ

アイダサキさんの「サイメシスの迷宮」シリーズ。2022年1月現在「完璧な死体」「逃亡の代償」「忘却の咎」の3冊が観光されていて、4冊目を執筆中とのこと。

ザックリ内容は警察小説といいますか、猟奇殺人に挑む刑事たちの話… 

警視庁捜査支援分析センターに配属された神尾文孝は、超記憶症候群の上司、羽吹允をコンビを組むことになる。配属初日、日野市で発見された女性の遺体は銀色の繭に包まれ、美しいとも思えるものだった。都内で連続する事件。羽吹の記憶と洞察力が冴え渡る。

すべてのことを「忘れることができない」という「超記憶症候群」の羽吹允。彼の能力は1年間行方不明になった後に得たもので、1年間の記憶を完全に失っている…

シリーズでは次第にその謎が明らかになっていく… と思われる(まだ途中なので)

主食はイチゴミルクの飴?

羽吹允はとにかく「人間味」の薄い人で、仕事に対しての情熱はあるものの、それ以外への気持ちがまるで欠落している

食事に対しても異常に関心が薄く、ほおって置くと何日も何も食べないか、カロリーメイトやinゼリーだけを食べているタイプ。

相棒の神尾文孝が必死で食べさせている描写が何度も出てくるくらいには、食に興味のない 羽吹が好んで食べるのが「甘いもの全般」。なかでも「イチゴミルクの飴」は常備して常に食べている。

サクマの「いちごみるく」

噛み砕いて食べるのがいい」というような話が出てくるので

彼が食べているのは、サクマの「いちごみるく」なんじゃないのかな? と思って読んでいる

子供の頃、よく食べたキャンディ。噛み砕くとサクサクしていて美味しくて、基本「飴は噛まない派」なんだけど、これだけはボリボリ食べたものだ

他の味もあるんだ!

懐かしくなって久々に購入。スーパーとかでも売っているけど、100均にもあるのね。そしていろんな味(「ぶどうみるく」とか、「みかんみるく」とか)も

噛み砕いて食べるタイプ

「飴を噛み砕いて食べる」のは邪道喰いだと思っていたんだけど

このサクマの「○○みるく」シリーズに関しては、それがオフィシャルの食べ方らしい

層状で噛み砕ける日本初のキャンディとして、1970年に発売された「いちごみるく」

「いちご味とミルク味をブレンドして1つの味にしてしまうのではおもしろくない」からと、それぞれの味を層状に重ねてキャンディをつくりあげたのがこの商品。

初期の頃は手作業で重ね合わせて「層」をつくっていたとか。職人のワザ! って感じでなんだか愛おしい。すごく売れたので、途中で機械製造に変えられたそう。

なので、サクサク噛み砕いて(口内で)ブレンドするのが美味しい食べ方。

せっかくなので自分も羽吹のようにガリガリ噛み砕いて食べてます。懐かしいし、美味しい

今後も楽しみな「サイメシスの迷宮」

大きな謎が見え隠れしている「サイメシスの迷宮」。シリーズが進むほどに、黒幕的な存在が出てきて… なんだかもう誰もが怪しく見えちゃうところもある

忘却の咎』が3作品目。この作品は「え、ここで終わり!?」というか、「早く続き~」みたいな感じなので、とにかく4作品目が楽しみです

ABOUT ME
ミナミ
京都出身、滋賀在住。仕事は自営業|本と漫画、おいしいものへの愛を詰め込んでお届け|小説も漫画好き。ミステリ、時代もの、SF、ライト文芸多め? 実用書・ビジネス書も時々|大の電子書籍派|食べるの好きなので「おいしい」ものが出てくる作品が好き
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