クマリネ『粉もんロード』の「トルコ料理」[おいしい読書002]
トルコ~中国の「粉ものレシピ」を堪能できると思ったのに… とちょっと残念な『粉もんロード』全1巻。
7巻くらいまで続けて、主人公・春巻の旅と異国のレシピを楽しみたかったんだけど。
クマリネ『粉もんロード』
オフィシャルからあらすじを
由緒正しき小麦問屋の娘に一目ぼれした春巻に突き付けられた結婚の条件は、トルコから中国へ旅をして、100のレシピを手に入れること! 異国で、様々な困難とともに、忘れられない人や風習との出会いが春巻を待つ。“粉もんロード”の果てに、愛しの彼女とゴールインすることはできるのか!?
好きになった女の子・歩粉(ほこ)のため、何も持たず単身トルコに飛んだ春巻(はるまき)。
もちろん言葉も通じないなかで、なんとかボディランゲージなども駆使してコミュニケーションし、生きるための金や食事を得て、粉もんレシピも集める。
異国の冒険活劇&グルメという、胸熱な展開にまずはワクワク
あまりよく知らないトルコの生活様式なんかも垣間見えて、それもまた楽しい
トルコのレシピに興味津々
登場するのは「ギョズレメ」「ギュルラッチ」「マントゥ」「ラフマジュン」「キュネフェ」とまぁ、見たことも聞いたこともない料理の数々
これはもう気になる!
それでもネットで調べると、写真もあり、レシピもあり
国内で食べられるお店まであるってんだから、日本っていろんな国の料理が食べられるんだなぁ
とにかくトルコのご飯が美味しそう
今までまったく知らないトルコの料理が見られるのが楽しい
食べたことはなくても、漫画内の材料や作り方を見ていれば
「あ、ピザの仲間か?」とか、「ねぎ焼きみたいなもの?」みたいな、よく知っている料理の仲間ではないか? との推測はできるし、とにかく「絶対旨い」ってこともわかってくる
嬉しいことにかなりしっかりしたレシピもついており、日本で手に入りにくそうな食材は代用品の提案もしてくれているので、それなりにカンタンにチャレンジできそう。
田舎だと再現はちょっと難しい?
なんだけど…
こんなにしっかりレシピがついているのに、「つくってみよう」とはあまり思えなくて。
問題は材料集め。田舎だと「羊肉」ひとつ確保が難しくて
でも絶対美味いレシピの数々、そのうち食べてみたいなぁ
全1巻の悲しみ…
主人公の旅がどんどん続いて、各国のレシピを知ったり、各地の生活や文化を知ったりしたかったのだけど
トルコの話だけで終わってしまった。
8話で終了。全1巻という悲しみ
主人公の未来は明るそうだけど、せっかくの「トルコ~中国」という設定、生かしてほしかったなぁ。
どこかで続きとか描かれないのかしら? と少し期待してしまう